こんにちは、すぺ子ママです。
みなさんは『フォレスト・ガンプ/一期一会』という映画をご存知でしょうか?

トム・ハンクス主演のとても有名なハリウッド映画ですが、私はつい先日初めて視聴しました!
トム・ハンクス演じる主人公のフォレスト・ガンプは知的指数が低く作中で何度も「うすのろ」と罵られます。
そんな主人公の生き様がアメリカの歴史の流れとともに、時にはパロディも交えながら表現されています。
この主人公の特性が思いがけずASDの娘によく似ていて、ASD育児のヒントを沢山もらうことができました。
今回はそのヒントを皆さんにご紹介していきたいと思います。
フォレスト・ガンプ/一期一会 とは
『フォレスト・ガンプ/一期一会』(フォレスト・ガンプ いちごいちえ、Forrest Gump)は、1994年公開のアメリカ映画。監督はロバート・ゼメキス、主演はトム・ハンクス。日本公開は1995年で、配給収入38億円のヒット作品となった。
キャッチコピーは、劇中に台詞としても登場する「人生はチョコレートの箱、開けてみるまで分からない[注 1](Life is like a box of chocolates. You never know what you’re gonna get.)」。この台詞は、「アメリカ映画の名セリフベスト100」において第40位となっている。
wikipediaより
主人公の個性の強さはASD(自閉スペクトラム症)?
映画を見始めると、主人公のフォレスト・ガンプは「普通の子とは違う」ことに気が付きます。
そして話が進むにつれ、ASDの娘と似た特性がいくつも見られました。
知的な遅れがみられる
作中で明確に表現されている障害についてはIQ75と指摘される知的障害のみ。
ですが、次に挙げる特性は知的な部分以外にも何らかの発達障害を抱える人物のように見えます。
言われた言葉を言われた通りに捉える
ASDの人は比喩的な表現だったり遠回しな言葉の理解が難しいとされており、そんな部分が作中でも多々見られます。
- スクールバスは『知らない人の運転する車』なので乗れない
- 戦地で負傷した箇所を尋ねられ、大勢の人の前でためらいなくお尻の弾痕を見せてしまう
- 「バカをする方がバカなのよ」という母の言葉を愚直に信じ行動する
など、細かな言動が『主人公の個性』を表しています。
足がずば抜けて速い
知的な遅れがあるけれども、走ることだけは誰にも負けない。
発達に凸凹があるASDの発達特性に当てはまるようにも見えます。
卓球に打ち込みプロ選手となる
戦地から戻った後、フォレストは卓球に打ち込みます。
ラケットで球を打ち戻ってきたらまた打つというパターンの繰り返しが性に合っていてめきめきと上達していきます。
ASDの我が子も規則正しい繰り返しを好む傾向があるので、似ているように感じました。
決まりが明確な事柄にはカチッと対応できる
規律の厳しい軍隊での生活もフォレストにとっては性に合っていました。
上官に何か言われれば「Sir、yes、sir.」と返せば良い。
銃の解体・組立の演習でも決まった手順でバラし、また決まった手順で戻すというパターン。
こういったパターンに飽きずに取り組めるのも、ASDの特性である『こだわり』部分に通じるものを感じます。
人の気持ちを汲み取れない
ASDは基本的に空気を読むのが苦手と言われます。
映画の中では次の2つのシーンが印象的です。
合わない間に彼氏ができた幼馴染。
その関係性や事情を気にすることもなく彼女を守る行動に出てしまうシーン。
戦地で戦死したかった上官の命令を無視して助けてしまうシーン。
(長い時間を経て感謝されるようになりますが)
母親の教育方針と我が子へ伝える言葉
我が子も他の子たちと同じチャンスを与えられるべき
幼少期の検査でIQ75と診断された主人公フォレスト。
養護学校(支援学校)を勧められますが、母親は公立小学校へ入学させます。
“普通”って何を指すの?
~中略~
でも息子には皆と同じチャンスを与えます。
映画「フォレスト・ガンプ」より
私自身も娘を支援学級に行かせるか普通学級に行かせるかで悩んでいる真っ最中。
とてもタイムリーな内容で、考え方のヒントになりました。
バカをする者がバカなのよ
作中でよく「お前はバカか?」と聞かれるフォレストが平然と返すセリフです。
私たちも子供の頃よく「バカって言った方がバカなんだ!」とか言ってしたよね。
何年経っても大人になっても母から教わった事を真っすぐに守り、彼の柱となっている教えです。
神がお前に与えたもので、ベストを尽くすのよ
母親が亡くなる前にフォレストに残すセリフです。
発達に遅れのあるの子を持つと、ついつい出来ない事や苦手な事を克服させようと考えてしまいがち。
ですが、神が与えたもの=得意・不得意などの特性の中でベストを尽くす。
これが全てなんじゃないかと思いました。
おわりに
今回は映画『フォレスト・ガンプ/一期一会』から学んだASD育児のヒントをご紹介しました。
- 「普通」とは何か。
- どう生まれたにせよ、我が子にも他の子たちと同じチャンスを与えられるべきである。
- どう生まれたにせよ、神に与えられたもの(得意・不得意などの特性の中)でベストを尽くして生きる。
ASD児の育児はどうしても苦手な部分に目が行ってしまいがち。
ですが、一番近くにいる親は、我が子の可能性を信じてあげることができる唯一無二の存在です。
フォレストの活躍を見ていると、自然と我が子を応援しようという気持ちになりました。
発達に遅れのある我が子でも幸せに生きる道があると思える素敵な映画でした。
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